12月はオフグリッドハウスにとってはちょっと辛い時期。
太陽高度と日照時間が一番短くなる「冬至」近くになり、
太陽光発電の発電量がググッと落ちてくるのです。
先日、夜に蓄電池残量をチェックしてみたら、普段だと満充電近くになっているのに、
残量がやけに少ない。
昼間はピーカンとも言える晴れ間だったので、
発電量が少ないということはないのですが・・・・
その日のデータを見てみると
おぉっと、太陽光の発電量(茶色)と、消費電力量(緑)の山がずれている。
我が家のエコキュートは12時〜17時の間に炊き上げる設定にしているのですが、
発電量の山からエコキュートの消費電力が飛び出していて、
足りない分を蓄電池から供給していたので、蓄電池残量が少なくなっていたのです。
発電量が多く日照時間も長い時期だと、発電量の山がもっと大きくなるので、
多少の消費電力のズレは吸収できていたのですが、
この時期は発電量=消費電力量となる時期なので、少しのズレが顕在化してしまう。
しかも、太陽高度が低くなってきたため、西側にある電柱の影がパネルにかかるようになり、
14時あたりから一気に発電量が下がることがわかってきました。
蓄電池への依存を減らすために、発電したらエコキュートや暖房にすぐに使う運用をしているのに、
うまく使えていないことになります。
そこで、エコキュートの運転時間を2時間前倒しして、
10時〜15時に炊き上げるように設定しなおしたら、
きっちり発電の山の中に消費電力が収まるようになりました!!
これで蓄電池を使わなくても、リニアに発電した電気でお湯を沸かせるようになりました。
このような需要と供給の調整は、実はエコキュート側で自動にできるようにはできていないのです。
天気予報連動や電力料金連動の機能はあるものの、
それは「大きな傾向で調整」しているということで、
各住宅に最適な運転にはなっていないんですね。
建物が真南を向いていれば、12時(正午)が最大発電量になるのですが、
真南を向いている建物の方が少なく、発電のピークは建物の向きによって前後するんです。
この辺りの調整をもっと細かく、各住宅ごとに自動的にできたら・・・・
太陽光発電量や家庭内の電力消費を統合することができるのは、
HEMS(ホームエレクトリックマネージメントシステム)というシステム。
ただ、今発売されているHEMS機器の多くは「見ている」だけで、
そのデータを元に、家庭内の電気製品を自動制御しているものはありません。
HEMSの元になる規格「ECHONET Lite」では、制御までできる規格にはなっているんですが・・・
これは作っちゃうしかないかも!!
誰かご一緒にやりませんかぁ〜(笑)