雪や雨の影響でお日様の恵みが少なかった2月は、エネルギー的に少し厳かったです! というのは前々回のお話。
そんな2月初めの積雪の後、季節外れの暖かな日が続いた頃に待ちに待っていた造園工事が始まりました。
今回はオフグリッドから少し離れて、柔らかなお話をしましょう(^^)/
外構工事は最小限の舗装のみ
我が家が建っているのは典型的な住宅街なので、お隣同士の家が寄り添う様に並んでいます。
隣地との境や道路際は、数段のコンクリートブロックとフェンスで区切られているのがベーシックな姿なのですが、
ただでさえ狭い敷地が更に窮屈に見えるなぁと感じていました。
防犯やメンテナンスのことを考えるとそれが一般的ですが、我が家はモデルハウスも兼ねています。
沢山の人に興味を持ってもらいたいので、出来ることなら明確な区切りをせずに、
オープンマインドな雰囲気を醸したい!
ということで、外構工事は最小限の舗装に留め、道に面している南と西の二面は土を残しました。
境界を明確にせず、オープンスペースにして樹木を植える計画に。
家自体の間取りはもちろん、窓の位置などはその前提で決めています。
イメージは武蔵野の雑木林
家の中から樹木が見えない高層のマンションに住んだ事がありましたが、
季節で変わることのない窓からの景色は味気ないものでした。
家の周りに樹木を配して、家の中から緑を眺めることができると、
季節の移ろいを身近に感じられて豊かな気持ちになります。
葉が茂る夏には家の中に差し込む強い日差しを遮り、
冬には葉を落として暖かな日差しを取り込む事ができる樹木は、生活に美しい彩りを添えてくれる。
住宅のパッシブデザインとも相性がいい。
我が家は東京多摩地区の外れにあり、あの"トトロの森"のモデルになった狭山丘陵のほど近く。
そんな自然な雰囲気の庭づくりをしてくれる造園屋さんを見つけたのは、
まだ家を建てることが本決まりになる前でした。
我が家に近い。雑木の庭づくりが得意。私たちの設計事務所と同じくらいの規模で、
丁寧に対応してくれてお任せして安心できる心象を持てる方。
お会いしてプランをいただき、ほぼ最初にご提案いただいた内容で即決しました。
お願いしたのは同じ東村山市にある 株式会社SORRA さん
新緑が眩しい季節が巡ってきました
「完成後しばらくは毎日水やりを欠かさない様に」と言われて造園工事が完了したのは2月下旬のことでした。
すると植栽完了を待っていたかの様に、季節外れの暖かさから一転。
2月としては珍しく前線が停滞しての長雨が1週間ほど続きました。
オフグリッド住宅としては日照が得られずピンチでしたが、植物にとっては恵みの雨。
視点が変われば雨の日もまた嬉しいものです。
そして完成から約2ヶ月。
窓から見える枝先に、毎日次々と新芽が膨らんできて新緑が眩しい季節になりました。
夏に茂る青葉、秋の紅葉、豊かな四季の彩り。
樹木と共にある暮らしは、日々の小さな楽しみになりました。
kame:オフグリッドハウスの暮らし方