電気を自給で行うという以外、暮らす上で特に違いはありませんが、
オフグリッと住宅のメリット、デメリットをまとめてみますね。特にデメリットの部分は忘れがちですので、
注意していただくといいかと思います。
オフグリッド住宅の経済的メリット
太陽光パネルを利用して自家発電できるため、電気代が大幅に節約できます。
特に、発電時にエアコンで冷房、暖房、お日さまエコキュートによる給湯(湯沸かし)をおこなうことが、
最も電気代を節約できることにつながります。
オフグリッド住宅の環境的メリット
発電所などのエネルギー産業への依存を減らすことができ、再生可能エネルギーの利用が増えます。
また、自然環境に配慮した設計や使用される素材の選択により、地球への負荷を軽減することができます。
オフグリッド住宅の自立性のメリット
災害や停電時にも安全かつ快適な生活ができます。
エネルギーを自給自足できるため外部の影響を受けにくいです。
オフグリッド住宅の健康的な暮らし
自然素材を使用した建材や、自然光や自然の風を取り入れた設計によって、
快適で健康的な居住環境を実現することができます。
オフグリッド住宅の自己満足感
自らの力で快適な生活を築くことができ、地球環境への貢献にも繋がるため、
達成感や満足感を得ることができます。
オフグリッド住宅のデメリット
エネルギー自立のリスク
エネルギーの供給に頼らずに生活することの制約条件を考えると、
季節や天候によって暖房や冷房が十分に確保できない可能性があります。
そのために、あらかじめシミュレーションで必要な断熱性能を確保する必要があります。
イニシャルコストのリスク
新築やメンテナンスにかかる費用が高くなるため、初期費用や維持費の面で、
通常の住宅以上にコストがかかる可能性があります。
あらかじめ長期のメンテナンスコストの算出をしておいた方がいいでしょう。
工期が長くなる可能性
オフグリッド住宅は、通常の住宅よりも工期が長くなるため、
仮住まいなどの費用がかかる可能性があります。着工前にしっかり仕様を決めておく必要があります。
システムダウン時の備えをしておいた方がいいでしょう
万が一蓄電池の電気がなくなってしまったり、太陽光発電システムのダウンなどによって、
オフグリッド住宅では家電製品の使用に制約が生じるかもしれません。
パソコンなどはUPS(無停電電源装置)を用意して、不測の停電に備えた方がいいでしょう。
以上、いかがでしたでしょうか?
何物にもメリット、デメリットはありますが、デメリットはあらかじめ検討したり備えたりすることで、
避けたり軽くすることが可能です。
オフグリッド住宅の計画の際に、ぜひ参考にしてください。