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オフグリッド住宅のメリット、デメリット (ホンネ編)

前のエントリーでオフグリッド住宅のメリット、デメリットを挙げさせていただきましたが、

メリット、デメリットは考え方で変わります。

 

みんなのオフグリッド研究所の本音でメリットをお話しします。

 

 

オフグリッド住宅のメリット

エネルギーを自給しているという「気軽さ」

系統から電気を買っていると、冷房や暖房を使うことに、

どうしても「もったいない」という良心の呵責(りょうしんのかしゃく)が付き纏います。

 

そんな気持ちから、ちょっとの暑さ寒さは我慢してしのごうと考えがちですが、

その努力、工夫自体がQOL※を下げていることがあります。

 

電気を自給していると「我が家で作った電気を我が家で使う」こととなり、

せっかく作った電気ならもったいないから使おう!!

→発電している日中冷暖房、給湯(湯沸かし)をしよう!!

→断熱性能が高い建物であれば、日中の冷暖房、給湯で1日快適に暮らせる

→省エネにもなるし、経済的にもずいぶん助かる!!

 

というような系統から電気を買うことをやめる(減らす)ことが、

かえってQOL※を上げることにつながる可能性があります。

 

我慢の省エネは長く続きません。そのためには、しっかりとした建物性能が必要となります。

※QOL:Quality of Life の略で、日本語では「生活の質」という意味。

 

イニシャルコストがかかっているので「取り返したいと思う気持ち」

 

やっぱりイニシャルコストがかかるものは、できるだけ早く元を取りたいと思うのが人の気持ちです。

そこで、HEMS※を利用して発電、蓄電、給湯、冷暖房、家電使用タイミングなどを把握し、

効率的に電気を消費する制御を行い、より電気の自家消費率を上げることで、

実質的なランニングコストを下げる工夫が必要です。

 

今発売されているHEMS機器はそういう視点で開発されたものではないため、

近い将来みんなのオフグリッと研究所で「オフグリッド専用HEMS」の開発を予定しています。

※HEMS:Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)は、

家庭の電気やエネルギーを管理するシステムのことです。

 

システムダウンに備えるという「レジリエンス性の高さ」

 

そもそも、電力網に依存していないオフグリッド住宅は、

災害などに強い「レジリエンス性の高い建物」といえます 。

 

通常生活でも高いレジリエンス性を有している事にプラスして、

最悪システムダウンした際の最低限のバックアップ=UPSなどで重要機器を守ることができていれば、

ほぼ電力に対しては問題がないと言えます。

 

また、エコキュートはお湯を貯めるという機能を有しているため、

水道が止まった時でも、タンクからお湯(水)を出して使うことができます。

 

それ以外の災害対応としては、通常の住宅と同様に食べ物を備蓄しておくなどの備えがあれば、

救援物資に頼らなくても必要最低限の暮らしを続けていくことができると言えます。

 

※レジリエンス性の高い建物:レジリエンスとは、困難な状況においても強さや回復力を持つことです。建物では自然災害や停電などに対応できる能力が高い建物を指します。

 

自然の動きに合わせた暮らしの「心地よさ」

 

朝日が登ると、太陽光発電は発電を始めます。

それとともに洗濯機を回し、朝食を作り、1日を始めていく。

太陽の動きに合わせた暮し向きにしていくことが、実は電力の自己消費率を上げていくことにつながります。

それとともに、陽のあるうちに家事を終えて1日が終わる。

 

お日様とともに暮らす暮らしが、オフグリッドハウスには一番向いていると思います。

もちろん、お仕事や勉強で日中に家事を済ませ切ることは難しいライフスタイルの方もいらっしゃいます。

そこは、あくまで無理なく。

 

そんな心地よい暮らしに、少しでも近づけていければいいなぁと思っています。