kameplanでは、設計で狙った通りの性能が出ているか、
住まい方にもっと工夫が必要かどうかなどを検証するために、
お引き渡し後1年間の温度、湿度データの計測をお願いしています。
データ計測は「おんどとり」という専用のデータロガーを設置させていただくのですが、
これが優れもので、Wifiでネットと繋いでおくと、自動的にクラウドにデータがアップされるため、
データ回収にお伺いする必要がないのです。
上記は11.5坪の家の8月9日〜8月29日の温湿度データ。
外気、1F、床下の温度、湿度とともに、
そよ換気のコントローラーでも棟温度、運転パターンの記録をグラフにしてみました。
よく見ると結構いい感じで室温が抑えられていたり、
床下の湿度も60%〜80%に抑えられていて、
狙い通り、といったところです。
上記のデータだと色々なデータがあって解りにくいので、
外気温と1F室温だけに絞った表にもしてみました。
赤実線が外気温の測定データ、赤点線がそれを平均化したもの、
緑実線が1FD室温の計測データ、緑点線がそれを平均化したものです。
8月14日などは、外気温(=気温)が36度を超えているときにも、室温は29℃程度。
エアコンは運転していませんでした。
これらは断熱性能がいいことと、南側に大きくバルコニーが張り出しており、
直射日光が1F室内にまで届かないことで、室温が上がらなかったのです。
夏に心地よく過ごすためには、直射日光を部屋の中に入れない(=日射の遮蔽)と、
断熱性能、特に屋根断熱の性能が高くないと、あっという間に室温が外気温を上回るようになっていまします。
次回は冬のデータをご紹介します。