ここのところ、あっぷあっぷしていた設計業務が、ようやく落ち着いてきました。
kameplanでは設立以来、構造、意匠問わず、建物によりよく木を使うことで、
より暮らしの質を上げる住まいをつくることを信条に、設計活動を続けてきました。
しかし木造には規模、高さによって、防火、耐火構造がある程度、定型的に決められており、
せっかく木を使うのに、表に現せないことも多いのです(涙)
都市部の住宅密集地のほとんどは、都市防災の観点から『準防火地域』という地域に指定されていて、
その地域の中では、住宅規模の3階建ての建物はほぼ、【準耐火建築物】にする事を求められます。
木造で準耐火建築物にするためには、徹底的に木が現れている部分に石膏ボードを張り包み、
仕上をすることが一般的となっています。
でも、せっかく木造で建てたのに、木を見る事も、触れる事も出来ない・・・
そこで、地域で決められている防火性能のハードルが比較的低い地域で、
建て主さんの理解のもと、梁、柱表しの3階建てを実証的に建てたのが、
「11.5坪の家(兵庫県加古川市)」「economa2(埼玉県熊谷市)」でした。
しかし、昨今の学校建築や公共建築への木造導入促進に伴う法令の改正や、
木造でも耐火建築物が出来る法による仕様や、各メーカーの認定工法が出始め、
都心の住宅密集地など、求められる高い防耐火性能のハードルを越える方法、手法が見えて来ました。
しかしその手法は未だ実施件数が多くなく、大まかな達成性能は見えてはいるものの、
一般的にベーシック手法となるまでに至っていません。そこで・・・
木構造表し3階建てに絞って、
実証物件の募集を開始します!!
募集の条件は下記となります。
2.ご住所をもとに、当方にて防火規制地域を調査致します。準防火地域のみ対象とさせていただきます。
3.先着3組までとさせていただきます。
4.通常、法規制チェックからボリュームプラン(どんな規模の建物が建つかのスケッチレベル)
イメージプレゼンテーション、概算工事費にご納得いただいた段階で、設計契約へと進みます。
工事費のぶれを防ぎ、工事精度を確保するため、原則概算工事費を算出した工務店さんとの
7.実証物件へのご協力に限定して、設計料は規模によらず、
10.設計、施工中に得た知見、データに関しては、今後の防耐火木造建築の進歩、
なにぶん初めての試みということもあり、kameplanとしても手探りで進めるプロジェクトとなります。
ご興味のある方は、こちらよりお問い合わせいただけますようお願い致します。
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