先日、Tさま邸に温湿度データの回収にお伺いしました。
暮らしぶりや使い勝手などを奥様からお聞きし、
上手く楽しみながら暮らされているようで、ほっと一息。
昼間は外部の暑い空気が入ってくるので、1階の窓は閉められているとのこと。
また、東向きに大きな吹き抜けと窓があるので、
午前中に一気に室温が上がっている感じがすると。
確かに、朝日を思いっきり取り入れる窓の配置になっているので、
温度の上がりも南向きの家より早いかもしれません。
では、早速データで見ると・・・
7月17日〜27日の10日間の温度、湿度を平均化してみました。
みどりのグラフが吹き抜けのあるダイニングの温度ですが、
日の出5時くらいから徐々に温度が上がって行き、
4時くらいをピークに下がってきています。
その温度差28度から30度強のおおよそ2度。
それに対して、オレンジ色のグラフが外気温。
日の出直前のの26度強から12時の32度強で、その温度差約6度。
水色がリビングなのですが、こちらはダイニングのような吹き抜けも無く、
外気取り入れのサーキュレーションシステムも入っていません。
朝8時頃に29度で底を打って、日の入の19時頃に30度を超えています。
その差1度ですが、あまり窓を開けていない部屋なので、
断熱が効いて温度の上がりも低いのかもしれません。
点線が各部屋の湿度を示していますが、
外気湿度は日没後、温度が下がるとともに70%強まで上がっていますが、
ダイニングはおおむね65%前後でキープ出来ています。
これは、サーキュレーションで外気を取り入れて、
室内の換気を促進出来ているからだと思います。
エアコンなどの機械調湿を行っていないと、
温度が下がるとともに湿度が上がるのですが、
外気を積極的に取り入れ、
床下のコンクリートで冷まして室内に吹き出しているので、
湿度変化も大きくなっていないのだと考えられます。
また、念のため床下の温度、湿度も測っていますが、
温度27度強、湿度75%弱で1日中キープ出来ています。
瞬間的にも100%を超えている事も無く、結露の心配もなさそうです。
全くエアコンも入れず(というか、エアコン自体付いていません(笑))、
30度以下に室温をキープ出来ているので、
屋根断熱を厚めに行い、夜間に外気を取り込んで、
ベースになる室温が押さえられているのだと思います。
さあ、これから暑さ本番の8月。
さらにデータを取って行きますよ〜
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