先日のWOOD ALC講習のあと、Facebookでお世話になっている
「栖風采(さいふうさい)プランニング」の茂木さんにお会いするために、
事務所のある海野宿までお邪魔しました。
茂木さんは古民家再生を中心とした設計を行われている事務所さんで、
ご自身も伝建地区である海野宿に事務所・住まいを構えられて、
古民家の住まい方、断熱や暖房を実践されていることで意気投合しました。
夫婦で設計事務所をやっているという共通項もありましたね(笑)
またまたブログ更新が止まってもう一月(泣)
月日が流れるのは早いものです。
先月「WOOD ALC」なるものの工場と現場見学に行ってきました。
というものの、ここ最近はほとんど木造物件ばかりだったのですが、
規模、用途的に鉄骨造でないとちょっと無理かな~、という物件の依頼があり、
kameplan的には、鉄骨造といえどもやっぱり温熱環境的にちゃんとしたものを提案したいし、
できれば木をどこかに使いたい。
鉄骨造は、鉄そのものの熱伝導率があまりにも高いため、
木造のように充填断熱を行っても、断熱層を貫通している鉄骨から、
どんどん熱が逃げて行ってしまうんです。
なので、鉄骨の外側で包んでしまう「外断熱」が理想。
鉄骨造の外壁で一般的に使われているALC(軽量気泡コンクリート建材)は、
耐火性に優れて安価というのがいいのですが、熱伝導率(数字が大きいほど熱を通しやすい)は0.58W/m・Kと、
高性能グラスウールの0.034W/m・Kと比較しても、その5%程度の性能しかありません。
木が大体0.12W/m・Kですので、木と比べても2割程度、というぐらいなのです。
なので、ほぼ断熱性能は期待できず、内側に発泡系断熱材を吹き付ける必要が出てきます。
そこで、前から気になっていた「 WOOD ALC」。
厚さ12センチの集成材を、ALCと同じように施工できるように加工した製品が出始めているのです。
集成材であれば断熱性能も期待できますし、WOOD ALCの外側に断熱材を張ったもので、
準耐火構造の認定が取れているらしく、これは期待ができるなぁ〜と、
長野まで馳せ参じてきました。